出頭とは|自首との違いや、メリット・デメリットについて解説

出頭という言葉はよくニュースなどで耳にしますが正確に理解されている方は少ないと思います。この記事では、

  • 出頭の意義
  • 出頭のメリット・デメリット
  • 出頭前に弁護士に相談・依頼するメリット

について、弁護士が詳しく解説します。

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1.出頭とは?

まず、出頭の意義や自首との違いついて解説します。

⑴ 出頭の意義

出頭とは捜査機関(警察、検察)に出向くことをいいます。

出頭には①自ら捜査機関に出向く場合②捜査機関から「●月●日、●●警察署(検察庁)へ出頭してください。」などと電話や手紙で呼び出し(出頭要請)を受けて出向く場合があります。

①の出頭に関する法的根拠はありません。しかし、⑵で解説するように、①の出頭は自首と似ている点があり、自首は刑法421項に規定されています。他方、②の出頭要請は刑事訴訟法1981項に規定されており、この規定に基づく出頭が②の出頭にあたります。

刑事訴訟法1981

検察官、検察事務官又は司法警察職員は、犯罪の捜査をするについて必要があるときは、被疑者の出頭を求め、これを取り調べることができる。但し、(略)。

なお、裁判所(裁判)に出向くことは出頭ではなく出廷といいます。

⑵ 出頭、自首との共通点と相違点

① 出頭、自首との共通点

出頭と自首の共通点は自ら捜査機関に出向くことです。

「自ら」「捜査機関」という点がポイントです。つまり、捜査機関からの要請に基づいて出向いたという場合は「自ら」出向いたとはいえません。よって、自首にはあたりませんし、自首と似た①の出頭にもあたりません。また、「捜査機関」に出向く必要がありますから、裁判所や法律(弁護士)事務所に出向いたとしても出頭や自首にはあたりません。なお、刑法421項では自首に関する規定を設けています。

刑法421

罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に自首したときは、その刑を減軽することができる。

② 出頭、自首との相違点

他方、出頭と自首とは、第1に「捜査機関に出向くタイミング」の点で違いがあります。「犯人特定前」に捜査機関に出向く必要があるのが自首、「犯人特定前」でも「犯人特定後」でもよいのが出頭です。第2に「出向いた捜査機関での取調べの際、罪を認める必要があるかないか」の点で違いがあります。罪を認めることを前提とするのが自首で、そうした必要がないのが出頭です。第3「法律上の減軽の可能性があるか否か」の点で違いがあります。捜査機関に出向いた場合に法律上の減軽を受ける可能性があるのが自首で、可能性がないのが出頭です。第4自首は書面による申告も認められているという点で出頭と違います。

出頭と自首との相違点をまとめると以下のとおりです。

出向くタイミング自白の要否減軽の有無方法
出頭いつでも必要なしなし書面は不可
自首犯人特定前に必要必要あり可能性あり書面でも可

2.出頭(自ら捜査機関に出向く場合)のメリット・デメリット

次に、出頭のメリット・デメリットを解説します。

⑴ メリット

① 逮捕、勾留(身柄拘束)の回避に向けて有利に働く

逮捕、勾留は捜査機関あるいは裁判所が被疑者に罪証隠滅、逃亡のおそれがある、と判断した場合に行われるものです。しかし、出頭するということは、こうしたおそれがないことを自ら証明することでもあります。したがって、捜査機関、裁判所が被疑者を逮捕、勾留するか否かを判断する際に、出頭したという事実を有利に勘案してもらえる(その結果、逮捕、勾留を回避できる)可能性があります。

② 刑事処分、量刑判断で有利に考慮してもらえる

また、捜査機関へ出頭する場合、多くの方が疑いをかけられている罪を認め、何らかの刑事処分、刑罰を受ける覚悟を持たれていることでしょう。そうした覚悟が反対に刑事処分では不起訴に、量刑では執行猶予獲得や刑の重さの軽減につながる可能性があります。

③ 精神的プレッシャーから解放される

出頭する前は日々「いつ逮捕されるのか」「逮捕された場合、今後の生活はどうなるのか」などというプレッシャーと闘いながら生活しなければなりません。しかし、捜査機関に出頭し結果として逮捕されなければ、ひとまずそうしたプレッシャーから解放されることができるでしょう。

⑵ デメリット

① 逮捕、勾留される可能性がある

前述のとおり、逮捕・勾留の判断は捜査機関、裁判所に委ねられていますから、出頭したからといって必ず逮捕、勾留されない、という保障まではありません。

② 刑事処分、刑罰を受ける可能性がある

また、出頭するということは、起訴され刑事裁判を受け、有罪となれば刑罰を受けるという結果につながることも否定はできません。

3.出頭前に弁護士に依頼するメリット

出頭を検討しているけれど、身柄拘束が心配などという方は出頭前に弁護士に相談、依頼することも検討しましょう。出頭前に弁護士に相談、依頼するメリットは以下のとおりです。

⑴ 捜査機関と出頭日時を調整してくれる

弁護士がご依頼者に代わって捜査機関との間で出頭日時を調整します。このやり取りの中で、逮捕の可能性を探ることもできます

⑵ 逮捕回避に向けてアドバイスを受け、対策を取ることができる

逮捕を回避するには今何をすべきかアドバイスを受けることができます。また、事前に出頭を約束した誓約書や適切な監督者による上申書などを捜査機関に提出します。

⑶ 一緒に出頭してくれる

いざ出頭となった場合は、一緒に捜査機関まで同行してくれます。出頭後は(逮捕されなければ任意の)取調べを受けることとなるでしょう。取調べに関するアドバイスを受けることもできます。

⑷ いざ逮捕された場合も、釈放に向けた活動に入りやすい

最悪、逮捕された場合も、弁護士はご依頼者の事情について把握していますから、釈放に向けた活動について入りやすいといえます。結果として、釈放される可能性も高くなります。

4.まとめ

出頭とは捜査機関に出向くことをいいます。自首と共通する点もあれば大きく異なる点もあります。出頭のメリット・デメリットを把握し、弁護士とよく相談の上、出頭するか否か決めるとよいでしょう。

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